@銀座のパーソナルジム
銀座で働くパーソナルトレーナー今村です。
果物はヘルシー、血糖値(低GI食品)が上がらないから太りにくいと言われていますが本当でしょうか?
今回は果物に含まれる果糖がお米に含まれるブドウ糖よりも太りやすい可能性を示唆する論文をご紹介します。

空腹感を減らしにくい果糖
f-MRIを使用した実験. 成人20名の脳における活性化の違いを調査のご紹介。
ブドウ糖摂取:血糖値↑、インスリン↑、GLP-1↑、グレリン↓
果糖摂取:血糖値→、インスリン→、GLP-1→、グレリン→
グレリンが低下しないので空腹感を減らすことができず、 食べ物を欲したり食べ過ぎたりする。果糖の大部分が肝臓で代謝されるため直接は血糖を上昇させないが、肝臓で中性脂肪などに変換され, 残りが脂肪として貯蓄され、脂質異常などを引き起きおこす。
(Kathleen A. Page, 2013. Effects of Fructose vs Glucose on Regional Cerebral Blood Flow in Brain Regions Involved With Appetite and Reward Pathways. JAMA. Jan 2, 309(1), 63-70)
グレリンは胃から産生されるホルモンであり、成長ホルモンの分泌を促したり、視床下部に働いて食欲を増進させる働きを持ちます。
グレリンの投与により体重増加や脂肪組織の増大も確認されています。
ブドウ糖ではグレリンの低下が確認されましたが、果糖では変化が見られませんでした。
ということは、果物を食べても生理学的にはお腹がいっぱいになりにくいということです。
ダイエット時には果物と白米などのブドウ糖を含む食品をバランスよく食べる必要があります。
そうしないとすぐにお腹が空いてしまい間食が増えてしまうからです。
人間の空腹感と満腹感は、視床下部と脳内報酬系(Reward)で調節されます。
日本の厚生労働省に相当するDHHS(Department of Health and Human Services :アメリカ健康福祉省)傘下のNIH(National Institutes of Health :国立衛生研究所)は,米Scripps研究所のPaul Kenny准教授の研究チームによる研究結果, 高カロリー食品の過剰消費は脳内に薬物依存症同様の反応を誘発し, ジャンクフードによって過食に陥ることが判明したと述べています。
②動物試験では、果糖が腸の健全状態を損ない、脂肪肝をもたらすことを示唆していることから、ヒト以外の霊長類をモデルとした実験。
高果糖/低脂肪食で育てられたサルを、低果糖/低脂肪食(対照群)で育てられたサルと比較。
高果糖食を自由に与えられたグループのサルは対照群に比べて脂肪肝を発症し、糖尿病の発症率も増加した、カロリーコントロールされた高果糖食を摂取したサルは肝臓の損傷、内毒素血症, および腸内微生物の移行(MT)指数、およびMTに関連した肝炎のトレンドのバイオマーカーで有意な増加を示した。
(Kylie Kavanagh, Ashley,T.Wylie, 2013. Dietary fructose induces endotoxemia and hepatic injury in calorically controlled primates. AJCN, Jane 19)
この結果を踏まえると、ジュースクレンズなどもきちんと考えて行わないとリバウンドの元となってしまいます。
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