セルライトと下半身痩せの関係

銀座で下半身痩せ専門パーソナルトレーニングジムを運営しているダイエット・下半身痩せパーソナルトレーナーの今村です。

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下半身太りの原因の一つと言われているセルライト。

セルライトさえなくなれば脚が細くなるのに…

と思われている方は沢山いると思いますが、本当にセルライトが無くなれば脚は細くなるのでしょうか？

実はセルライトを無くしたところで脚は細くなりません。

という事で今回はセルライトができる原因と下半身痩せの方法について解説していきます。

セルライトができる原因は不明です
セルライトをなくす方法は？
セルライトと下半身痩せの関係
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セルライトができる原因は不明です

セルライトができる原因をネットで検索すると、「セルライトとは、肥大した脂肪細胞に老廃物が結合して凝り固まり、大きな塊となったもの」と出てきますが、私がアクセスできる論文の中にはこの様な記述は一切出てきませんでした。

An exploratory investigation of the morphology and biochemistry of cellulite.

この論文によると、

「なぜセルライトが形成されるかはよくわからない」

とのこと。

同研究によると、セルライトの部分を取り出して、顕微鏡で検査しても肥大化した脂肪細胞が認められるだけみたいなので、それ以上のことはわからなかったそうです。

そもそもセルライトという言葉は美容業界から発信されて広まった言葉で、医学用語ではありません。

美容業界では、セルライトは大きくなった脂肪細胞の構造が変化して形成されると考えられていますが、医学的にはセルライトは特別な脂肪ではなく、通常の脂肪と同様のものと捉えられています。

医科学的にはセルライトができる原因ははっきりとしていないのが現状です。

ところが、美容業界では血液やリンパの流れが悪くなったり代謝が低下して脂肪の燃焼力が低下したりすると、脂肪細胞が分解されにくくなり、線維化してセルライトができると信じられている様です。

Cellulite: a review of its physiology and treatment（2005年1月10日）によると、「セルライトを医学的に研究した論文は過去３０年間で数十件しかない」とのこと。

ちなみに、セルライトに対する明確な診断基準はないそうです。

セルライトをなくす方法は？

セルライトをなくす方法をネットで検索すると、

セルライトをなくすには、まず燃焼しやすい体づくりが第一歩。
代謝を高め、巡りをよくして、老廃物を排出しやすくすることが、セルライトの解消につながる。
おすすめは有酸素運動。
ウォーキングやジョギング、水泳などをちょっとずつ日々の暮らしに取り入れるようにして代謝をアップしよう。

とあります。

肥大化した脂肪細胞と考えれば、記事に書いてある様に代謝を上げるのが良さそうですし、実際そうだと思います。

ただ、有酸素運動をやるくらいなら筋トレをやった方がはるかに効率が良いと思います。

有酸素運動は脂肪を使いますが、燃費が良すぎるため、期待しているほど脂肪は減りません。

また、下半身痩せをするためにセルライトをなくすのであれば、ランニングやジョギングは足を太くしてしまう可能性が高いのであまりおすすめしていません。

“Cellulite: a review of its physiology and treatment”よると、「物理的、機械的方法、薬理学的作用物質、レーザー。どの方法であってもセルライトにこう過程であると言う根拠はない。セルライトに対する効果的な方法は今の所ない。」とありました。

ネット広告に出てくるエンダモセラピーなどにはセルライトを無くす方法には科学的な根拠はなかったみたいです。

ただし、筋肉痛の改善には一定の効果はある様です。

“遅発性筋痛に対するエンダモセラピーの効果”と言う論文によると、

本研究結果よりエンダモ施行群はDOMSを軽減する効果が認められた．
エンダモロジーはリンパ液，血液の循環を促進することが示されており，
そのことがDOMS発現によって発生した疼痛物質の
早期の除去につながったものと考えられる．
エンダセラピーは理学療法士が実施する物理療法としての鎮痛効果が期待される

とありました。

エステなどで使われている手技やマシーンに今の所科学的根拠はないのかもしれません。

それでも一定の効果は得られると個人的には思っています。

“温熱負荷が脂肪細胞のエネルギー代謝、中性脂肪蓄積におよぼす影響”という論文をご紹介します。

脂肪細胞に42℃、1時間の温熱負荷を加えて熱ショック蛋白70（HSP70）の発現を検討すると、
負荷30分後から発現の亢進が認められ、細胞が負荷を受けていることが確認できた。
脂肪細胞中の中性脂肪量は、単回の42℃、1時間の温熱負荷によっては減少しなかったが、温熱負荷を24時間毎に繰り返すことにより、96時間後には有意に減少した。
一部抜粋

セルライトに対しての温熱療法の効果は確認されていませんが、セルライトも脂肪細胞という医科学的な視点から考えれば、この研究結果はセルライトの対処法として多いに期待できると思います。

セルライト除去と下半身痩せダイエットは、関係ないことの方が多いと思います。

セルライトの存在は皮膚の外観に影響を与えますが、下半身の太さとは直接関係ありません。

セルライトって単に皮膚がボコボコしているだけです。

セルライトが原因でお尻が垂れてくる事や、太ももが太くなってしまうことはまずあり得ません。

下半身が太くなる原因は体の使い方に問題があるから太くなってしまうのです。

裏ももが硬くなってお尻の筋肉が使われなくなればお尻は垂れてきます。

呼吸に問題があって下半身が太ってしまった場合、呼吸システムを正常にしないといけません。

太ももが太くなってしまうのも、立ち方に原因があることが多いので、脂肪はそんなに関係ありません。

セルライトの除去に取り組む前に、体の使い方や生活習慣を見直すことが重要です。