【著者紹介】今村まさふみ『下半身痩せダイエットとリバウンドしない体作り』をコンセプトに東京・銀座でパーソナルトレーナーとして活動中。科学的根拠に基づいたプログラムを作成し、芸能人をはじめ多くのお客様から支持を得ている。私の自己紹介はこちら（執筆中）

銀座でパーソナルトレーニングジムを運営している今村です。
トレーナー歴は22年。業界ではかなりのベテラン（だと思っています）。

「前ももの張りをどうにかしたい！」

もしかして、あなたはスクワットをしていませんか？

前ももの張りをとりたいと思ってスクワットを始める方がいらっしゃいますが、それは逆効果です！

さらに前ももが張ってしまうので、今すぐ中止しましょう！

今回は「前ももの張りをとる方法」について解説します。

最後にはトレーニング動画も用意しているので、一緒にやってみましょう！

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スクワットが前ももの張りを強くする

前ももの張りを取りたくて、スクワットを頑張っていませんか？

でも、それは逆効果なので今すぐ中止しましょう。

スクワットをして前ももが張ってしまう人はお尻の筋肉がうまく使えていません！

現代社会では歩かなくても生活できるため、体はお尻の筋肉の使い方を忘れてしまうのです…。

お尻をうまく使えない状態でスクワットをすると、負荷のほとんどが前ももにかかります。

その結果、前ももの張りはさらに強くなります。

普段、お尻の筋肉が使われていないと、踵に体重が乗らず、踵に刺激が入りません。

その結果、お尻で体重を支えることができずに、つま先に体重が乗ってしまいます。

その状態でスクワットを行うと前ももが体重を支えることになります。

これが前ももが発達して太くなってしまう原因です。

もし前ももの張りを取りたいのなら、お尻の筋肉が使えないうちはスクワットを控えた方がよいでしょう。

他にもあった！前ももの張りを強くするNG行動

スクワット以外にも、前ももの張りを強めてしまう行動があります。

それは「ランニング」です。

ランニングは一見、体を引き締めるように思えますが、お尻が使えていない状態でランニングすると、地面を蹴る際の負荷はすべて前ももに集中し、張りが強くなります。

さらに、座りっぱなしの時間が長いと、お尻の筋肉が衰えてしまいます。

これも前ももの張りを強くする原因の一つです。

「じゃあ、どうしたらいいの…？？」

そんなあなたのお悩みを解消すべく、次の項では具体的なトレーニング方法をご紹介します。

前ももの張りをとるならコレ！

前ももの張りをとりたいなら、まずは「足裏への刺激」を増やしてみましょう。

足裏、特に踵への触覚刺激はお尻の筋肉を使うための必須条件です。

これがあるから人類は直立二足歩行ができるのです！

足裏に刺激が入って初めてお尻の筋肉がうまく稼働するように進化しました。

足裏の刺激が入ると、お尻の内閉鎖筋（お尻の筋肉）が収縮するように進化してきました。

具体的には、踵に触覚刺激が入ると、内閉鎖筋が収縮し、体のバランスを保つためにお尻の筋肉が効果的に使われるようになります。

例えば、砂浜を裸足で歩くと、足の裏に砂の感触が伝わります。

この刺激が足裏の神経を通じて脳に伝わり、脳は体を安定させるためにお尻の筋肉を使うよう指令を出します。その結果、お尻の筋肉が収縮して、歩行を安定させるのです。

そこで活用したいのが「ボールペン」です。

まずは足の裏にボールペンを置いてヒップリフトマーチをやってみましょう。

この方法を続けることで、2ヶ月ほどで前ももの張りが解消されるでしょう。

※参考：足裏の刺激がお尻の筋肉に与える影響について
踵に触覚刺激が入ると、内閉鎖筋が収縮し、体のバランスを保つためにお尻の筋肉が効果的に使われるようになります。
この現象については、いくつかの研究があります。
例えば、「EMG Analysis of Neural Activation Patterns of the Gluteal Muscle Complex」という研究では、足裏の刺激がどのようにお尻の筋肉の神経活性パターンに影響を与えるかが分析されています。
この研究は、触覚刺激が内閉鎖筋を含むお尻の筋肉群の収縮を促進することを示しています (Digital Commons WKU)。